前回のミノーのシミュレーションを紹介しました。
今回はクランクベイトをについて検証してみたので、その結果を簡単にまとめてみようと思います。
モデル
Fusion360で設計しました。なんの特徴もないクランクベイトです。
フックは含んでいません。というか現状ではフックの運動を考慮することが難しいです。
解析条件
- ソルバー:interDyMFoam
- Cell数:約40万Cell
- 並列数:8並列
- ルアー周囲の水の流速:0.65m/s
- ルアーは水流で変形しない=剛体過程
- ボディはバルサ。リップはGFRP想定
- ギア比6前後のリールで1秒間1回転の巻き取り速度(0.65m/s)を想定
- 乱流モデルはLESのSmangorinsky(これでいいかは不明。別のも検討予定)
0.65m/sの根拠はギア比6のリールをハンドルを1回転/秒させた場合を想定しています。リールの巻き取り量をハンドル1回転当たり65㎝としています。よって0.65m/s。詳細はシマノHPを参考にしました。
シミュレーション結果
計算時間はざっくり4時間くらい。
まずは正面からの動き。
途中まではいい感じなのですが、後半の挙動がおかしいです。ルアー形状の問題なのか、あるいは解析条件に問題があるのか、現在、検証中です。
しかし、大まかであれば動きを再現することができました。よかった。
次は横から見た結果です。コンターは流速で、ルアー後方の流れを可視化しています。
予想通り、乱流ができてます。もう少し見やすく図を作ればよかったのですが、いかんせんポスト処理が苦手でして。
次は上から見た図です。同じくコンターは流速。
上から見た結果の方が後方の乱流が見やすいです。
インパクト
Twitterに動画を投稿してみたんですが、思いのほか好評で驚いています。
世の中には変態フィッシャーマンが大勢いるのだとわかりました。
正直、このシミュレーションとても面倒なのでモチベーションがほぼ0だったんですが、やる気がでました。ありがとうございます!
いずれは3Dプリンターで作成して、テストしようと考えてます。
いきなり釣りネタです。クランクベイトのシミュレーションをやってみました。ギア比6のリールでハンドルを一秒間に一回転させています。ところどころ怪しい動きをしますが、割といい感じです。次は別のルアーをやってみます。#ルアー #フィッシング #バスフィッシング #シミュレーション pic.twitter.com/5WPWSS1LLB
— 産業道路 (@kumakuma918) January 25, 2019
クランクベイトの動画が好評なので、横から見た時のルアー後方の流れも載せておきます。
いままで見えなかったルアー後方の流れがわかるようになります。この動画は少し見にくいですが・・・。見せ方も考えないと。 pic.twitter.com/DwiXiaG0A4— 産業道路 (@kumakuma918) January 26, 2019
まとめ
- クランクベイトでも動きは予測できる可能性あり。
- 乱流モデルを煮詰める必要がありそう。
- 結果の見せ方を見直す。
以上