モーターガイドのF43をOHとシャフトカットしてみました。その作業メモです。
なんで?
このエレキ、非常にシャフトが長い。レンタルボートで使用すると、
- 運びにくい。
- 場所をとる。
- ヘッド部分がバウデッキから飛び出す。
といった点が気になり始めました。色々、調査した結果、これらは「シャフトカット」で解決可能とのこと。
シャフトカットはエレキのアウターパイプとインナーパイプを短くするものです。このシャフトカットは分解が必要なのでオーバーホールも同時に行います。やることは以下の通り。
- シャフトの長さを31インチ。
- 各所の清掃、さびとり、グリス、潤滑油を施す。
- フットコントローラーの滑り止めゴムの交換。
- コミュテーター研磨および、モーター内の清掃。
- 一部配線をはんだ溶接に切り替える。
- モーターヘッド部分の塗装
分解してみる
ヘッドを外さなきゃなにも始まらないので、ササッと分解していきます。
結構、きれいだし、シンプルな構造。グリスがなくなっています。
コードを見てみると、溶けていました。
これもあとで交換するので、とりあえず切断。
全部取り外して、ヘッド部分はこんな感じになりました。ここまではあっという間です。サクサク進んでいきたいと思います。次はフット部分の分解です。
かつての自分がテキトーに施した配線をばらしていきます。滑り止めのゴムはなぜか三つしかない上にかなり摩耗していたので交換します。
モーター部分の分解
ペラを外してみると、
釣り糸が絡まりまくっていました。抵抗になるのでこまめに取り除くのが吉。
さらに分解を続けます。
ボルト、イモねじなんかは全部インチサイズだと思われるので、インチの工具を使用しなければ、はずれなかったりしました。
モーターハウジングを分解するとアーマーチュアコアがあらわれます。以外にきれいで驚きました。しかし、ブラシのカーボンで結構汚れていました。
後ろの部分はブラシをひっこめて(テープ等で)から取り外しましょう。結構苦労しました。もっと簡単な方法があるとは思いますが・・・。
シャフトカットします
ギアから分解していきます。
ストッパー的なものを六角レンチ(インチ仕様)で緩めると、スポッとヘッド部分とアウターチューブが取り外すことができました。
モーターを先に分解しています。そこでパイプ内のコードが無いことを確認して、ディスクグラインダーでカット
アウターチューブとインナーパイプともに11インチカットしました。
ネジ部分のパイプをカットしてしまったので、取り付けるためギア部分のネジ山を削ってなくしました。
取り付けた感じです。ここから、ネジをいれるための穴をボール盤で加工し、ネジ山をタッピングして、ボルトで固定しました。
パッキン交換
モーター部分を分解する場合はパッキンも交換した方がいいです!
で
- Oリングモーターハウジング×2
- スルーボルトシール×2
- オイルシール×2
を購入しました。総額3000ちょい。
ペラを外したら見える白いプラスチックの後ろに二つあるオイルシールなるものを取り出そうとするも、苦戦。
理由はモーターハウジングがさびてまったく取れなかったことが原因でした。結果的には力ずくで取り出しましたが、パイロットベアリングプーラーを使えばもっと簡単に取れるようです。
しかも、塗料の裏側から腐食が進行してしまっていて塗装がパリパリ取れてしまう部分があったので、ついでに、問題の部分をハンドルーターで錆取りしました。
黒でリペイント。
これで、腐食の浸食は防げればいいんですが・・・。オイルシールって中にワッシャーが入ってんですね。初めて知りました。
ベアリングが汚かったので、一応、パーツクリーナーに付け込んできれいにします。
リペイント
下準備として足付けするため、スポンジやすり#240でやすり掛けしました。
キズはある程度残るとは思いますが、目立たなくはなります。大きな傷が見にくくなればOKです。このあとつや消しのブラックを吹きます。
エレキの組み立て&配線作業
配線にはホームセンターで売っていたこの端子を使用しました。
さらに、接触面を大きくするため、半田ごてを使い隙間や端子の間に半田溶接しました。
そして、絶縁テープで接合部分をグルグル巻きにして、ショートを防ぎます。
※2019/1に追記 熱収縮チューブを使う方が絶対スマート。
次に、フット部分の配線です。同じように、端子を使い配線していきます。
このあと、半田ごてで半田溶接しておき、コード類をまとめました。
スッキリ!ついでに魚探の電源も接続しておくことにしました。これで、別々にバッテリーにつながなくても、エレキをつなげれば、魚探にも電気が供給されます。
2019/1追記
エレキと魚探の電源を同じにすると、魚探にノイズが映り込むことがありますのでご注意を。別のバッテリーにすることが理想的でしょう。
ゴムクッションなんですが、ホームセンターで車用?のものが売られており、元々のゴムより1.5倍ほど大きいものに交換しました。常に力のかかる部分なので、大きめで損はありません。
はじめはキズだらけ、オイルシール付近は錆だらけでしたが当初の予定通りシャフトカットとオーバーホールができました。手間がかかりますがいい勉強になりました。
まとめ
- やろうと思えばシャフトカットとOHはできる。
- オイルシールの交換は結構手間だった。
- やってみる精神が大切。